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和傘について

植物油について

和傘の植物油について

和傘は、日本の伝統を象徴する伝統工芸品として有名ですが、その魅力を持続させていくためには植物油が欠かせません。

特に雨の日に使用される和傘には、天然の植物油が塗布されており、これが和傘の防水性や耐久性を支えてくれています。

一般的な家庭で馴染みのある植物油としては、大豆油やゴマ油(半乾性油)、オリーブ油や菜種油(不乾性油)が挙げられます。

しかし、和傘に用いられるのは「乾性油(かんせいゆ)」と呼ばれる植物油です。この乾性油は、空気中の酸素と反応して硬化する特性を持ち、和傘に適した高い防水性を発揮します。

代表的な乾性油として、亜麻仁油(あまにゆ)、荏油(えあぶら)、クルミ油、桐油(とうゆ)などがあり、これらは塗布後に酸素と結合して酸化重合を起こし、耐久性のある薄い膜を張ってくれます。

この膜が和傘を湿気や雨から守ってくれるほか、和紙特有の柔らかい手触りを保ってくれているのです。

このように乾性油は、和傘の寿命を延ばしながらその美しさを長く保つために欠かせない存在です。

和傘に植物油を塗るメリット4選

ここからは、和傘に植物油を塗るメリットについてお伝えしていきます。

①自然由来で安全性が高い

植物油は天然素材であるため、環境や人体への影響が少なく、古くから伝統工芸に多く使用されていました。

植物油は毒性が低いことから、艶を出すために家具などにも使われており、漆器にも利用されています。

このように植物油は、イメージしにくいものとして扱われますが、実は私たちの日常生活に欠かせない存在です。

②保護・防水効果

植物油を紙に塗布することで、乾燥後に強力な保護膜が形成されます。

この保護膜は、湿気や水分、さらにカビの侵入を防ぐ役割を果たし、紙の耐久性を大幅に向上させてくれます。

和傘に植物油を塗布することで防水効果が発揮し、雨の日も和傘の美しさを感じることができます。

③自然な美しい艶出し

和傘に植物油を塗ることによって、美しい艶が生まれ、和紙や竹など自然素材の質感を引き立てる効果があります。

植物油は乾燥後に素材をしなやかに保ってくれるので、和傘の開閉部分の摩擦を軽減し、スムーズな開閉を行い続けることができます。

④時間とともに馴染む経年変化

植物油は酸化を通して変化するため、年月とともに工芸品に味わい深い色合いや風合いを生み出してくれます。

「経年劣化」と聞くと悪いイメージがありますが、使用感が増すことによって和傘の美しさに磨きをかけ、自分だけの味わい深い一品に仕上がります。

植物油を塗るデメリット

ここからは、和傘に植物油が塗ってあることのデメリットをお伝えしていきます。

①臭いが気になってしまうことがある

植物油は天然素材のため、日常生活であまり嗅ぐことがないニオイを感じることがあります。和傘はインテリアとしても人気のため、室内で利用されるとそのニオイが気になってしまう可能性もあるのです。

しかし、和傘を陰干しすることによって徐々にニオイが薄らいでいくため、ニオイが気になる方は、最初に陰干しをすることがおすすめです。

②植物油の酸化で黄色く変化する

植物油は酸化をすることによって、徐々に黄色く変化していく特徴を持っています。特に、白色の紙を使った和傘の場合、その色合いの変化が顕著に現れることでしょう。

しかし、植物油によって「時間の流れとともに色合いが変化していく」と考えていくと、和傘に対しての愛情も生まれていきます。

※弊社では、販売状況を加味しながら随時自社で植物油を塗っております。

白色の傘は特に、塗りたての白い状態でお届けすることを心がけております。

油の塗り立ての和傘はニオイが気になる方もいらっしゃるかと思いますが、陰干しすることによる空気をいれることで、徐々に酸化が進みニオイが消えます。

また、昔は、酸化が進んだ傘(黄色みがかった和傘)が主流だったため、年代によって番傘の色の認識が異なる場合がございます。

昔の番傘の色をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

③時間が経つことで強度が劣化していく

油を塗布することで形成される塗膜は、経年とともに酸化重合によって硬化します。この硬化は、和傘の構造において意外な影響を及ぼすことがあるのです。和傘は洋傘と同様に開閉を繰り返すことが前提ですが、撥水性の布地を使った洋傘とは異なり、植物油を塗った紙は硬化してしまいます。

硬化した和紙は柔軟性を失うため、開閉を繰り返すことで折り曲げ部分が脆くなり、「ピリ」(裂け目)が生じることがあります。

この現象は、プラスチックを折り曲げると割れてしまうように、硬くなった紙は、繰り返しの動作で徐々に劣化していくのです。

また、植物を塗布した紙は紫外線や温度変化の影響を受けやすく、塗布していない紙と比べて劣化が早まる傾向があります。

こうした植物油の特性を理解し、和傘の取り扱いや保管方法を工夫することが、長持ちさせるために大切です。

植物油を塗らない和傘がなぜあるの?

ここまでの内容で、植物油を塗るメリット・デメリットを挙げてきましたが、

ここで少し「なぜ植物油を塗らない傘があるのか」について触れていきたいと思います。

まず、植物油を塗らない和傘の大まかな分類としては「雨の日の使用を想定していない」傘となります。例えば、七五三用の和傘(唐傘)や日本舞踊のお稽古用の和傘などです。

日本舞踊は主に屋内で行われることが多く、七五三撮影は雨の日に屋外で行うことは着物などが汚れる恐れがあるため、基本的には控えられています。

そのため、水に濡れることを想定していない場合、和傘に植物油を塗っていない製品が主流なのです。

※先ほどご紹介した植物油のメリットとデメリットを踏まえ、弊社では油を塗る和傘と塗らない和傘を選定し販売しております。

原則として、雨の日にご使用になられない場合は、油なしの和傘(唐傘)をお買い求めください。現状、油を塗っていない和傘も油引きはできますので、ご用途によりご希望の方はお問い合わせください。

最後に

和傘に塗る油は、気温・湿度・日射量等の影響により大きく乾燥(酸化)が左右されるため、季節に合わせた植物油の調合比率を変更しております。

また、弊社ではロットごとに検査を行っているため、満足いく商品のみをお客様にお届けできるように努めております。

今ではなかなか手にする機会が少なくなった、天然素材で丁寧に作られた和傘は、時間の流れを一緒に刻むことができる特別な一品です。

和傘を日常に取り入れ、伝統と自然のぬくもりを感じながら、あなただけの風合いに育てていきませんか。

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