和傘はいつどこで使うのがベスト?和傘の柄に込められた意味も徹底解説
和傘には、それぞれの柄に込められた深い意味があり、使う場面に合わせて柄を選ぶことで和傘の魅力をさらに引き立てることができます。また、和傘の柄を把握しておくことで、ファッションにも意味を持たせられるほか、撮影シーンを映させることができるでしょう。この記事では、和傘の使う場面や柄の意味を詳しくご紹介していきます。
和傘に描かれる有名な柄の意味は?
和傘に描かれる柄には、日本の自然や風景、縁起物をモチーフにしたものが多く、それぞれに特別な意味が込められています。日本独自の美しさを体感するだけでなく、文化的な背景を深く感じられるように、和傘に描かれる有名な柄に込められた想いを把握しておきましょう。
①松
松は四季を通じて青々とした姿を保つことから、「不老長寿」「永遠の繁栄」を象徴しています。松の柄が施された和傘は縁起物として人気があり、贈り物としても喜ばれることが多いです。
②竹
竹はしなやかで折れにくい特性を持つことから「強さ」や「成長」といった想いが込められています。また、竹の節が連なる様子から「家系の繁栄」や「結束」を象徴することもあり、男性的で凛としたデザインとして愛されています。
③梅
梅は、冬の寒さに耐えて花を咲かせることから「忍耐」や「再生」の象徴とされています。また、花の美しさや香りから「気品」や「幸せ」を表す意味もあり、女性や新春のお祝いごとに人気な柄です。
④鶴
鶴は日本で「長寿」や「幸福」の象徴として広く知られています。優雅な姿は婚礼や祝賀の席でも多く使われており、和傘の柄としても格式高い印象を与えてくれるでしょう。
⑤亀甲
亀甲柄は、亀の甲羅をモチーフにした幾何学模様で「長寿」や「安定」を象徴します。和傘の中ではシンプルデザインになりますが、美しさと整ったデザインが目を引き、シンプルながらも上品な印象を与えてくれます。
⑥流水
流水柄は、流れる水を表現した模様で「清らかさ」や「生命の循環」を象徴します。涼やかな雰囲気を持つため、夏祭りや浴衣姿によく似合うデザインです。また、流れる水の曲線は柔らかさと動きを感じさせてくれるため、和傘全体のデザインに動的な美しさをもたらしてくれます。和傘の柄の中でも流水は、インテリアとしても人気です。
⑦麻の葉
麻の葉模様は、麻の植物が真っ直ぐに育つ特性から「成長」や「健やかな未来」を象徴します。子供向けのアイテムや初節句のお祝いとして好まれる柄の一つです。規則的な形状によって、どのような場面でも違和感なく溶け込むデザインなため、普段使いとしてもおすすめです。
和傘の柄は使うシーンで選ぼう
和傘の柄は美しいものが多いため「このイベントの時は、どんな柄にしよう」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。和傘の柄は、使うシーンによって違う印象を与えてくれます。ここからは「シーン別のおすすめの和傘の柄」をご紹介していきます。
結婚式やお祝い事の場合
結婚式やお祝いごとなどのフォーマルな場で和傘を使う場合は、「鶴」や「亀甲」の柄がおすすめです。これらの柄は、長寿や幸福、安定を象徴しており、特別イベントでも浮かないデザインのほか、柄の意味としても良い印象を与えてくれることでしょう。結婚式のフォーマルな服装は派手な装飾品をつけることができないため、ちょっとした遊び心として和傘をファッションに取り入れていきましょう。
夏祭りや日常使いの場合
夏祭りや日常使いに和傘を使う場合、「流水」や「麻の葉」といった爽やかな印象を与えてくれる柄を選びましょう。「流水」は清らかさ、「麻の葉」は成長や健やかな未来を象徴しているため、和傘のデザインに涼やかな雰囲気をプラスしてくれます。
和傘を特別な人に贈りたい場合
和傘を贈り物に選ぶ際には、相手への気持ちや趣味で柄を選ぶことで、心のこもったプレゼントになります。例えば、長寿を願う場合には「松」や「鶴」の柄。繁栄を表したい場合には「竹」や「七宝」の柄がおすすめです。また、贈り物として選ぶ和傘の色やデザインは、相手の好みやライフスタイルに合ったものを選ぶことで、インテリアとしても利用してくれる場合があります。
和装に合わせたい場合
和装に合わせて和傘を選ぶ際には、柄のデザインや色合いが着物と調和するかどうかを考えていきましょう。例えば、華やかな柄の着物にはシンプルな「亀甲」や「市松模様」を選ぶことで全体のバランスが取れます。一方、落ち着いた色合いの着物には、アクセントとして「松竹梅」や「鶴」など縁起の良い華やかな柄を合わせるのがおすすめです。また、柄の意味を考慮して選ぶことで、コーディネートに深みを持たせることができます。
和傘を美しく差す方法
和傘で写真撮影をする際には、歌舞伎役者のように傘を斜めに構える方が多いのではないでしょうか。しかし、日常的に使っていく場合、和傘を肩で支えるほか、斜めに差してしまうと、雨水が和傘の縁から滴り落ち着物や洋服が濡れてしまいます。そのため、和傘は肩にかけることなく柄をしっかりと握り、姿勢を正して差していきましょう。この差し方をすると見た目の美しさも際立たせてくれるため、撮影シーンでも和傘を映えさせることができます。
和傘を日常使いするなら専用の傘袋も購入しよう
和傘は、洋傘とは構造が違うことから、コンビニなどで利用されている傘立てや施設で配布されるビニール傘袋に入らない場合があります。そのようなときに利用してほしいのが、和傘専用の傘袋です。専用の傘袋には取手が付いており、肩に掛けることができるため、両手が空くことで持ち運びやすくなります。
持ち運びに不便だと日常使いをするのが億劫になってしまいますが、和傘は自然素材を使っているため、使わずに保管しているだけでも徐々に劣化してしまいます。そのため、日常生活の中で積極的に利用するためにも、和傘と一緒に傘袋も購入しておきましょう。傘袋があることで車や電車の移動も楽になり、ファッションアイテムだけではなく、生活の一部として伝統のある和傘を楽しむことができます。
和傘を日常的に使っていくときの注意点
①和傘はゆっくりと回して広げる
和傘を開く際は、手元の部分をゆっくりと回して広げてあげることで、壊れにくくなります。洋傘のように急に力を入れて開こうとすると、竹骨が折れてしまうほか、和紙が破れる原因になってしまいます。ボロボロに折れてしまうと修理も難しくなってしまうため、お気に入りの和傘を長く使っていくためにも、和傘の正しい開き方を把握しておきましょう。
②和傘は頭を上にして保管
和傘の最も重要な部分は、頭頂部にある「合羽(かっぱ)」です。合羽には和傘の竹骨を束ねる「ろくろ」という木のパーツが収まっています。ろくろが雨水にさらされてしまうと腐るほか、衝撃で割れてしまうことで修理が難しくなるため、和傘を保管する際は、頭を上にして立て掛けていきましょう。洋傘は頭の部分を下にして保管しますが、和傘の場合は手持ち部分を下にし、頭を上向きにしておくのが正しい方法となります。一部の和傘には、頭に紐がついているタイプもあるため、紐がついている場合は紐を利用してぶら下げていきましょう。
③雨傘は直射日光にさらさない
雨傘を日傘として利用したい方も多くいますが、あまりおすすめすることができません。雨傘には防水性を高めるために油が塗られていますが、この油は光を通しやすいため、UVカット効果はありません。そのため、雨傘を日傘として使用しても日焼け防止の効果はほとんど期待できないのです。さらに、雨傘を長時間太陽光にさらすと、油が黄ばみやすくなり、和紙の劣化を引き起こします。お気に入りの和傘が傷んでしまう原因になるため、雨傘を晴天時に使用するのは避けていきましょう。
一方で、日傘として利用できる和傘は、雨傘と違って油を塗らずに仕上げています。また、日傘専用の和傘は紫外線を通りにくくしてくれるだけではなく、軽量で通気性がいいなどのメリットがあります。